非常に効率のいい散気管
2020年12月12日

散気管の用途と求められる仕様について

浄化槽や汚水処理施設では主に、微生物を用いた標準活性汚泥法などの方法で流入した汚水をきれいにしています。機械的や化学的に処理するのとは異なり、微生物による手法では酸素が最も重要な要素であります。一般的に浄化処理のプロセスでは、流入してくる汚水をいったん大きな水槽に蓄えておいて、内部にある砂や大きな汚物を沈殿させてから、上澄み液を次段の反応槽に送ります。反応槽では下部に空気を送り出す部品が取り付けられていて、そこから勢いよく空気が槽内に送られています。

内部にいる微生物はこの空気に含まれている酸素を取り込んで増えながら、液体中の汚物を取り囲みます。次段の沈殿槽では反応槽の内部の液体を静かな状態に戻して、沈殿物を上澄み液に分離させています。これが一連の浄化プロセスですが、反応槽内の空気の送出部品である散気管がとても重要であることが分かります。一般的に穴が開いた管に空気を送り出して、穴から液体中に空気を噴出させる構造ですが、この穴の大きさや間隔や管の素材によって反応槽内の微生物の活性度合いが変わってきます。

空気はブロワーと呼ばれる送出装置によって送られていますが、この機械を動かしているのは電気です。穴が大きすぎると微細な空気が放出されずに、溶液中に十分な酸素を溶けこませることができません。反対に小さすぎると空気が十分にでないだけでなく、送り出すブロワーの運転が過大になって無駄な電気を消費するだけとなるのです。散気管のメーカーは、反応槽に適切な量の空気をできるだけ電力消費量を抑えて送ることを目指して商品開発を行っています。

散気管と呼ばれるようにパイプ型をした形状のものばかりでなく、槽の規模や形状に合わせて板状に加工された製品もあったり、超微細の穴を有していて溶存酸素量の増加に寄与したものも販売されています

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