非常に効率のいい散気管
2021年3月9日

汚水処理工程における散気管の役割とは

日本の多くの場所では下水処理場が設けられており、汚れた生活排水を浄化してから河川や海に放出されます。汚染水を浄化する行程ですが、最初に「沈砂池」で大きな固形物を沈殿させて水と分離させ、「最初沈殿池」で小さな固形物を取り除きます。その後に「反応タンク」内で微生物(好気性菌)の働きによって汚染物質を分解して、細菌を多く含む塊(活性汚泥)やリン・窒素化合物を除去されて消毒されてから河川などに放流されます。反応タンク内では好気性菌が活発に活動できるようにするために、汚染水に空気を送り込む必要があります。

水に空気を送り込むために散気管が使用され、細かい泡を大量に送り込むことで細菌が活動するための酸素を供給します。短期間で大量の汚染水を処理するためには、効率良く水に大量の酸素を供給する必要があります。微小の気泡を作り出せば水と空気の接触面を増やすことができ、短時間で汚染水を処理することができます。一般的に物体の体積はサイズの3乗に比例しますが、表面積は2乗に比例します。

体積に対する表面積の割合を大きくするためには、サイズを小さくした方が有利です。そのため、水処理施設の反応タンクでは小さな気泡を作り出すことができる散気管が使用されています。ただし気泡のサイズを小さくしても高密度で密集していると泡同士が結合して大きな塊になってしまうので、散気管には細かい泡を広い範囲に分散させるような形状に加工されています。

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